ミノキシジルを含んだ市販の外用薬を使うと、どのくらいの効果がありますか?
ミノキシジルが含まれた塗り薬・外用薬は、ドラッグストアや薬局などの市販でも購入可能です。しかし、市販の場合は、濃度5%までしか購入できません。クリニックでは、濃度5%以上のミノキシジルを取り扱うことができるため、患者様に適した濃度のミノキシジルを処方できるといえます。ミノキシジルは、濃度が高ければ良いというわけではありませんが、一人ひとりにあった濃度を使用することが重要なため、クリニックでご自身に適したものを処方してもらうほうが良いでしょう。
ミノキシジルの薬理作用は大きく4つに分類することができます。
毛の量を増やす効果のあるミノキシジルを使用します。当院ではミノキシジルローション(外用薬)とミノキシジル内服薬を取り扱っております。
ミノキシジル内服薬は、AGA治療の中でも特に強い効果がありますが、医師の管理下で副作用を確認しながら使用するべき薬剤です。多くの国で発毛薬として使用されているものの、内服剤は発毛剤として認可されておらず、未承認医薬品となります。
ミノキシジル外用薬の使用であれば心配の必要はありませんが、内服薬になると次のようなリスクが考えられます。
場合によって、ミノキシジル外用薬を利用してはいけない人がいます。
ミノキシジルの塗り薬タイプの外用薬は、液だれの心配がないのでリキッドタイプでは対応しにくい生え際部分などに使用する場合に便利です。
ミノキシジル単体での使用は毛を生やす効果のみですが、フィナステリドを併用すると、抜け毛を防ぎながら発毛することができます。
つまり、ミノキシジル単体で使用するよりも高い効果を期待できるのです。
ミノキシジル外用薬を利用してはいけない人は、以下のとおりです。
頭皮に塗布する外用薬は、有効成分が皮膚の中に浸透(直接浸潤)して毛根まで届くことで効果を発揮します。また、外用薬は日本皮膚科学会が定める「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017版」において推奨度が高い治療法です。
ミノキシジルの内服薬は、反面、非常に可能性は低いですが、うっ血性心不全や呼吸困難などの副作用が出る可能性があります。血圧や循環器、肺に持病を抱えている方は注意が必要です。
ミノキシジルのします。内服薬よりも副作用のリスクも低いといわれています。
上記のように、があります。
またミノキシジルは循環器全般に作用することから、心臓・血管・肺に対しての管理が重要です。
以前はこの血管を拡張することにより血流の促進・改善効果を期待することができるため、髪の毛の根元に存在する毛乳頭や、髪の毛を生成する毛母細胞に影響を与えると考えられていました。しかし現在では毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって発毛作用を示すことが分かっています。
ミノキシジル外用薬について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ミノキシジルは、内服薬・塗り薬・外用薬ともに、個人輸入の通販サイトで購入が可能です。ただし、個人輸入の通販サイトで買えるものは、偽物が混じっている可能性があります。個人輸入の通販サイトは、クリニックで処方されるものよりも、安い値段でミノキシジルを購入できるため、治療費用を抑えるために利用したいお気持ちはわかります、しかし、偽物を使用してしまうと、効果が期待できないだけでなく、重い副作用が生じる危険性があるのです。また、内服薬だけでなく、「ロゲイン」や「カークランド」などの、有名なミノキシジルの塗り薬・外用薬が販売されていることがありますが、現地仕様になっており、お肌に合わない可能性があります。
このような理由から、ミノキシジルの内服薬・塗り薬・外用薬を、個人輸入の通販サイトで購入するのはおすすめできません。ミノキシジルは、必ずクリニックで医師に処方してもらうようにしましょう。
ミノキシジル外用薬による初期脱毛は1ヵ月~3ヵ月ほど続くと言われています。
AGA治療の中でも特に効果の高い薬剤です。当院では2.5mg、5mg、10mg量の取り扱いがあり、患者さんの症状や希望に合わせて処方致します。内服量が多いほど発毛効果も上がりますが、副作用や注意点もあるため、バランスを考えて治療を行います。
女性に処方する外用薬(ミノキシジル)は濃度1%が目安となっている
ミノキシジルを使用し始めて急に抜け毛が増えるのは「初期脱毛」という、成分が効き始めたことを示す症状です。
ミノキシジルを使うと血行が促進されて新たな毛の成長が促されるため、すでに生えている弱い毛が押し出されるかたちで抜け落ちます。
そのため、この症状はリスク・副作用ではなく、効果を示す正常な変化なのです。
ミノキシジルが細胞にしっかりと効いている証拠で、1~2ヶ月で自然に止まります。
初期脱毛は1~2ヶ月で自然と止まるので、慌てず治まるのを待ちましょう。
外用薬(ミノキシジル)では効果が出にくい場合の薄毛の症状もある
いずれにせよ内服薬・外用薬を問わず高血圧を治療中の方は、ミノキシジルを使用する前に主治医へ相談するようしましょう。
このようなことを理解していなければミノキシジルの使用は危険とも言えます。
ミノキシジルは誰にでも使える成分ではありません。患者様の持病や状態によっては使用できないケースもあるので、専門的な知識を持つ医師の判断を受けることが大切です。
例えば、心臓疾患をお持ちの方はミノキシジルを服用できません。血管を拡張して血流を良くする作用によって、心臓に負担をかけてしまうおそれがあるからです。また、胎児に悪影響を及ぼすリスクがあるので、妊娠中の方や授乳中の方も服用を避けましょう。
ミノキシジルを使用できないケースの例は、以下の通りです。
ミノキシジル外用薬の塗り方のポイントは、髪の毛ではなく頭皮につけることです。
内服薬であるミノキシジルタブレットは、 頭皮の表面から浸透するミノキシジルの外用薬と比べて、有効成分が直接、血流に乗って毛根の組織に運ばれるので、より高い効果が得られます。 一方、ミノキシジルの成分が血流に乗って全身の組織に達するため、 副作用が起こる頻度は内服薬のほうが外用薬よりも高い傾向にあります。
また、ミノキシジルタブレットは市販されている外用薬とは異なり、通常は医師の処方がないと入手できません。
「外用薬では今ひとつ効果が実感できていない。」「今使用している薬よりも、より効果の高い薬を試したい。」とお考えの方は、医師の診察を受けて、ミノキシジルタブレットを処方してもらうことも検討してみましょう。
市販のミノキシジル外用薬の説明書には全て、このような記載があります。
発毛効果のある薬を内服するため、副作用の中で最も多くみられるのが“多毛”です。個人差はありますが、内服量に比例して体毛も目立つ傾向があります。
また、ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬で、弱い降圧作用があるため、6ヶ月おきの定期検査が必要です。血圧測定、血液検査、尿検査を受けていただきます。その他の副作用として、むくみ、頭痛、ニキビが挙げられます。また、ごく稀ですが、不整脈や心不全の報告があるため、重篤な循環器の持病がある方への処方はできません。
副作用に関しては診察時に医師から説明致します。
Q . ミノキシジルの外用薬は、頭皮以外のムダ毛の発生にはつながりませんか?
ミノキシジルは、その育毛効果の高さから、薄毛やAGA(男性型脱毛症)の治療薬でも代表的な薬の1つです。
しかし、どんなに良い薬でも、効果が高ければ、体に与える影響も高く、副作用が現れるのも当然のこと。
今日は、ミノキシジルの育毛効果や、むくみなどの副作用についてお話しします。
ほかのAGA治療薬との違いや、注意事項などについても詳しく解説。
AGAに悩む人はぜひ読んでみてくださいね。
ミノキシジル外用薬とタブレットの正しい使い方、飲み方を教えてください。
平成21年2月にモニター店が行った特別調査によると、平均で約8%の割合でミノキシジルの副作用が確認されました。しかし、これらの中には特に重篤なものはありませんでした。
重篤な有害事象としては突発難聴やアナフィラキシー反応、肝機能検査異常がそれぞれ1件ずつ報告された一方、いずれも患者背景などの情報が得られておらず、ミノキシジルによる副作用であるかどうかは評価できていません。
いずれにしても、重篤な副作用の報告割合は極めて低く、安全な治療薬であるのは間違いありません。
ミノキシジルの内服薬(タブレット)は、1日1~2回の服用が基本です。
ミノキシジルも日本では降圧薬としては取り扱われておらず、発毛効果を求めるならAGA治療薬を服用する必要があります。
現在ミノキシジル外用薬は主に3つの方法で入手することが可能です。
むくみや肝機能障害があらわれた場合には、休薬や減薬、別の薬の使用も視野に入れて考え直さなければなりません。
そのためミノキシジル内服薬を服用したい場合は、そういった判断ができる医師への相談が必要になります。
ミノキシジル外用薬の効果と副作用 リアップや内服薬との違いも解説
ミノキシジルは血圧降下剤として開発されてものであり、血管拡張作用があることから、高血圧患者や狭心症をはじめとする循環器系の疾患を抱えている方の使用は注意が必要です。
加えて、適用部そう痒感といった副作用も報告されていることから、もともと肌が弱い方や、過去に外用薬の使用からなるアレルギー反応を起こした方の使用も控えるべきです。
ミノキシジルは市販薬であるものの、安心して使用したいのであれば事前に医師の診断を受ける必要があります。これはミノキシジルに限った話ではなく、使用中に体調不良や何らかの副作用を感じた場合は即座に使用を中止し、専門の医師に相談する必要があります。
【医師監修】ミノキシジルの心臓への副作用 心筋梗塞や心肥大を解説
ミノキシジルは、すぐに効果を実感できる薬ではありません。早くても3ヶ月ほど、平均的には半年ほどで、効果を感じ始めることが多いです。そのため、すぐに効果がみられないからといって、使用を中断するのではなく、最低でも半年程度はミノキシジルの使用を継続するようにしましょう。